2024.11.20
鼻筋鼻先を高くするとき、鼻先の方向を変える時、土台の立体感を出すとき…。必ず必要となるのが〝材料〟。家を建てる時に柱が必要なことと同じ。
まず、大きく分けて〝自家組織〟と〝人工物〟
自分自身の体の一部の組織を取ってきて材料として使用するもの。代表的なものは軟骨や筋膜など。鼻先を作るには自家組織が必須。鼻先異物はトラブルが多く、お薦めできません。メリットは自分組織であるため馴染みがよい、感染に強いなど。一方デメリットは一部吸収されるため長期的には形が変化しやすい、細かな形の調整が難しい、修正が行いにくい、など。また、採取するために鼻以外の場所にキズができることも。しかし人工物を使いたくない方でも手術ができますし、境界部のみなど一部の調整には最適です。
シリコンやゴアテックスが代表的。他にも人口骨などもあります。メリットは長期的な形の安定性、細かなデザインに対応できること。鼻筋や鼻翼基部(貴族手術)などに使用します。デメリットは人工物であるが故、感染に弱い、長期的な被膜拘縮、石灰化など。また確率は低くても異物反応などもゼロではありません。でも、修正は比較的簡単であるので何か問題が生じても抜去したり入れ替えができます。特に当院で使用するフルオーダーメイドのプロテーゼは骨格にフィットし形も自由に作成ができます。(ただ削っただけのものをオーダーメイドプロテーゼと呼んでいるクリニックもあるようですが、残念ながら全く骨格にあっていないものがほとんど…、また業者任せのデザインも残念ながらアバター顔に仕上がっているケースをよく見ます)また寄贈軟骨(保存軟骨)はヒトの軟骨ではあるものの、あくまで他人の軟骨(脱細胞処理済)であるので結果的には異物として扱われます。
鼻先(鼻尖)は自家組織一択!!鼻筋、鼻翼基部(貴族手術)は変化度合いや状況に応じて判断。
軟骨ごとの特徴や人工物の種類についてはまたいつか。
アナタにあった手術は何か。ご相談お待ちしております。
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