土手再建(鼻腔底隆起再建術)
術式説明
こんな方にオススメです
- 鼻孔の入り口の土手が無い
- 鼻翼がお顔にくっつけたように直接立ち上がっている
- 土手を切り取られてしまった(土手狩り)
- 正面から鼻の穴がよく見えてしまう
クラスクリニックの土手再建 4つのこだわり
- 1つの方法ではなく、バリエーションに対応する幅広い選択肢
- 様々なテクニックを組み合わせて行うオーダーメイド治療
- 形成外科的な知識、経験、技術を全て必要とすることからも形成外科専門医が行います
- 自然なカーブを再現することができるのは限られたドクターのみ
鼻の土手は鼻腔底隆起といい、鼻の穴の入り口の皮膚の盛り上がりです。
ただし、生まれつき隆起がない方もいます。
鼻翼縮小の内側法や人中短縮手術により切り取られてしまったり、平坦になってしまったケースが増えています。(土手狩り)
皮弁法や移植(軟骨、複合組織)によって鼻腔底の立体構造を再現します。
手術方法
いくつかの方法を単独、もしくは組み合わせることで行います。
ローテーション法
鼻翼を巻き込むように内側にスライドさせることで鼻孔の丸さを作ります。
皮弁法
小鼻外側の皮膚やほうれい線側の皮膚を完全に切り取らず、一部をつなげた状態で180度回転もしくはスライドさせて鼻腔底にはめ込むように土手の高まりを作ります。
軟骨移植
耳介軟骨などを鼻腔底部の皮下に移植することで床の土台を作ったり高さを作ります。
単独で行うよりも、くぼみが深い場合に皮弁法などと組み合わせることがあります。
複合組織移植
耳介から皮膚、皮下組織、軟骨などを一塊として移植します。
鼻孔が狭くなってしまった場合などに用います。 移植した組織が生着してから、形を整える微調整が必要となることがあります。
デメリット
術式によりますが、鼻孔が狭くなってしまったり、形の微調整を行うことがありまます。皮弁や移植は血流が不安定となるため、術後に色が悪くなったり血流不全を生じることがあります。長期的に委縮が起こり、ボリュームが減少することがあります。
手術概要・アフターケア
麻酔
- 静脈麻酔または全身麻酔
手術時間
- 約1~2時間
通院
- 1週間(抜糸)、1ヶ月、3ヶ月
ダウンタイム
- 約1週間(完成は4~6ヶ月)
シャワー
- 翌日から可能です(ぬるめの温度設定で)
メイク
- 傷以外は翌日から可
- ギプス固定
- 無し
- ドレーン(血抜きの管)
- 無し
- 洗顔
- 翌日(もしくは3日目)から可能です
- 洗髪
- 翌日から可能です
鼻の整形手術に使用する材料
(自家組織)
耳介軟骨
耳の後ろを切るため、ほとんど傷が目立ちません。
体へのご負担が比較的少ない採取部位となります。
デメリット
採取量が限られます。やわらかい軟骨な為、大きな変化量の場合は後戻りの原因となります。採取の仕方によっては耳の変形やイヤホンが使用しにくくなるなどのケースが見受けられますが、当院では変形などに対しての予防もしっかりと行います。
鼻中隔軟骨
鼻の中の板状の軟骨を一部採取します。鼻の手術中に採取できる利点があります。
デメリット
鼻の強度が弱いケースでは強度を更に弱め術後の変形をきたす場合があります。当院では条件が整った時のみ鼻中隔軟骨の採取を行います。
肋軟骨
右胸の1~2cmほどの傷から採取します。(海外の世界的権威の医師からも驚かれる当院の技術力です)女性の場合には乳房下線(IMFバージスライン)に沿った傷で目立ちにくい場所を選択します。大きな軟骨の採取が可能です。将来的な運動等への影響はほとんどありません。
デメリット
胸の瘢痕、術後の痛み、気胸のリスク。
オープン法かクローズ法か
オープン法
鼻の様々な操作が可能です。大きな変化や細かな調整などができる為、世界的にも鼻整形を多くしているドクターのスタンダードです。また修正手術ではリスクを最小限に抑えることができることよりオープン法を選択することが多いです。
デメリット
鼻柱の傷跡(約半年でかなり目立ちにくくなります)
クローズ法
鼻の穴の中だけで手術を行います。見えるところに傷ができないことがメリットです。
クローズ法でできる手術はできるだけこちらをオススメします。
デメリット
元々鼻が小さいアジア人の場合では手術内容に制限があります。傷はできませんが内部の剥離範囲などが広くなります。修正手術の際は瘢痕組織の扱いがケースごとに変化するため様々なリスクが高くなります。
鼻の手術の主なリスク
感染
松本院長の過去の成績では大きなものは0.5%未満、投薬や簡単な処置を行った小さなもので約1%です。(これは一般的に鼻整形で言われる2~3%よりもはるかに低い確率です)
曲がり、左右差
松本院長の過去の成績では1%未満です。骨格のズレや元々の左右差により限界があります。
傷跡、陥凹、肥厚
皮膚や粘膜を切開し、内部組織を触る以上瘢痕拘縮は生じます。半年~1年でかなり落ち着き目立たなくなりますが、傷が完全に消えることはありません。
壊死
喫煙(電子タバコ含む)は血流を悪化させ皮膚壊死を起こすリスクが高くなります。術前後の禁煙をお守り頂けない場合は手術をお断りし、喫煙に伴うトラブルには一切の責任を持てません。通常は稀ですが、修正手術では若干そのリスクが上がります。
薬剤アレルギー、麻酔トラブル
薬剤によるアレルギーはどんな方でも生じるリスクがあります。気道確保のため術後のどの痛みを生じることがあります。歯のグラつき、欠け、抜歯が生じるリスクがあります。麻酔(局所、静脈、全身、その他)は非常に稀でありますが死亡を含む重篤な合併症(梗塞、血栓症、換気障害、低酸素、悪性高熱)を引き起こすリスクがあります。
持病の増悪
これまでの病気や内服薬を全てお教えいただいております。現在治療中の病気がある場合には主治医の許可が必要となることがあります。申告が無かった場合のトラブルには一切の責任を持てません。
※その他予期せぬ合併症が起こる可能性がございます。