切開フェイスリフト
術式説明
切開フェイスリフト
(SMAS法、リガメント法、High SMAS法、Deep Plaine法)
こめかみの生え際から耳の前、耳の後ろにかけて切開します。
SMASと呼ばれる顔の表面を支えている筋膜を引き上げます(SMAS法)。
元々支えていた線維(リガメント)が硬く引き上げを妨げてしまう場合には、その線維を処理することで引きあがりやすくします(リガメント法)。
頬骨の近くまで引き上げるには高い位置でSMASを処理する必要があります(High SMAS法)。
口横からしっかりと上げるために、SMASを前方で処理することがあります(Deep Plane法)
真上に引き上げる場合や、修正などで瘢痕が強い場合にはSMASをたくし上げるMACSリフトを選択することもあります。
内部で引き上げ、余った皮膚を切除します。
脂肪吸引や脂肪注入などを同時に行い、顔全体のバランスを整えることもあります。
現在、世界中で行われているタルミ治療の中で『王様』と呼ばれる通り、最も効果の高い治療法となります。
手術概要・アフターケア
- 麻酔
- 全身麻酔
- 手術時間
- 約4~6時間
- 通院
- 翌日、(必要に応じて2、3日目)、
1週間(抜糸)、2週間(抜糸)、
1ヶ月、3ヶ月、(半年) - ダウンタイム
- 約2週間(完成は4~6ヶ月)
- シャワー
- ドレーン抜去後より可
(ぬるめの温度設定で) - メイク
- 傷以外は翌日から可
- 固定
- 1~3日フェイスバンド
- ドレーン(血抜きの管)
- 有り(通常翌日もしくは2日目に抜去)
- 洗顔
- ドレーン抜去後より可
- 洗髪
- ドレーン抜去後より可
フェイスリフト、アンチエイジング手術の主なリスク
感染
フェイスリフト術後の感染は極めて低い確率ですが生じることがあります。
顔面神経麻痺
術後一時的に表情筋の動きが悪くなることがあります。多くの場合数か月で改善しますが、稀に症状が残存するリスクがあります。
知覚異常
術後一時的に知覚鈍麻が生じることがあります。多くの場合数か月で改善します。
血腫
術後の内出血が溜まることで生じることがあります。予防するために、術後は血抜きの管(ドレーン)を数日間留置します。また血腫を認めた際には除去する処置を行います。
左右差
元々のタルミの状態や骨格、筋肉の強さや表情の癖などによっても生じることがあります。
傷跡、陥凹、肥厚
皮膚や粘膜を切開し、内部組織を触る以上瘢痕拘縮は生じます。半年~1年でかなり落ち着き目立たなくなりますが、傷が完全に消えることはありません。
皮膚潰瘍、皮膚壊死
血流悪化により生じる事があります。ほとんどの場合、軟膏処置などを行う事で改善します。喫煙(電子タバコ含む)は血流を悪化させ皮膚壊死を起こすリスクが高くなります。術前後の禁煙をお守り頂けない場合は手術をお断りし、喫煙に伴うトラブルには当院は一切の責任を持てません。
薬剤アレルギー、麻酔トラブル
薬剤によるアレルギーはどんな方でも生じるリスクがあります。気道確保のため術後のどの痛みを生じることがあります。歯のグラつき、欠け、抜歯が生じるリスクがあります。麻酔(局所、静脈、全身、その他)は非常に稀でありますが死亡を含む重篤な合併症(梗塞、血栓症、換気障害、低酸素、悪性高熱)を引き起こすリスクがあります。
持病の増悪
これまでの病気や内服薬を全てお教えいただいております。現在治療中の病気がある場合には主治医の許可(診断書・診療情報提供書など)が必要となることがあります。申告が無かった場合のトラブルには当院は一切の責任を持てません。
※その他予期せぬ合併症が起こる可能性がございます。